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がんと向き合うためのFIRST GUIDE
MetLife 生命保険のメットライフ生命

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生き方を考える がん体験者による座談会

3
「がんになっての人生を考えたとき」
〔20歳代・30歳代編〕

がんではなかった自分に、もう戻れないわけだから、
ここからどう生きるかが大事

若くしてがんになると、就学、就労、結婚など、将来の人生設計についても軌道修正をせざるを得ない状況に
置かれます。がんになってから、自分の人生とどのように向き合ってきたのかを語ってもらいました。

協力:認定NPO法人キャンサーネットジャパン

ライフプランが白紙になるという経験

岸田
僕は告知されたとき、医師から「5年生存率は五分五分です」といわれたのです。ということは、まず、30歳まで生きることを人生の目標にしなくちゃいけないのかと思いました。当時は、社会人2年目25歳。40〜50代ではばたくために20〜30代は、とにかく仕事に打ち込もうと決めていた自分のライフプランが、がんになったことで一瞬にして白紙になりました。それで、僕はやりたいことを先延ばしにしたら、ダメだと思うようになり、今、このときを楽しもうと。
鳥井
僕も同じような経験をしています。がんの手術を受けて、歩けなくなったとき、自分には未来がなくなってしまったように感じました。もう、目の前が真っ暗になって……。そこから、どう気持ちを整理していったのか、よく覚えていないのですが、足を切断しても元気に遊ぶ子どもの姿に励まされたりしながら、将来のことではなく、目先のことを考えよう、つまり、治療に専念しようと気持ちを切り換えていきました。
伊藤
私も治療に専念することを、何よりも優先しました。生命保険に加入していたから、治療費の心配もありませんでしたし……。ただ、私の場合は会社経営がうまくいってなかったことも、発病原因の一つだったと思うので、がんになって「これで一区切りつけられる」と救われたような思いもありました。

経験を生かした職業につきたい

中村
私は発病したとき、高校受験を控えていたので進学に対する不安は大きかったものの、いつ退院できるのかわからず、毎日の治療のほうがつらくて、将来のことは何も考えられなかったです。お医者さんや看護師さんが「退院したら、こんなこともあんなこともできるよ、髪の毛もちゃんと生えてくるよ」と前向きな言葉で、たくさん励ましてくれて、1年後にやっと退院できたときは、本当に嬉しかったです。でも、将来のことを考えるという点では、退院してからのほうがつらかったです。
鳥井
治療が一段落すると、棚上げしていた学業や、仕事のことを考えなくちゃいけないけど、かかわってくれる人(医療者)がいなくなるから、放り出されたような気持ちにもなるし……。高校進学は、どうしたのですか。
中村
通信制の高校に、何とか進学することができましたが、別に行きたかった高校ではないので、全然楽しくなかったです。それでも、高校卒業後の進路を考えなくちゃいけなくて。16歳から、若年性がん患者の支援団体の活動に参加するようになり、がんになった人たちのいろいろな生き方を見ているうちに、看護師になりたいと思うようになりました。
伊藤
経験を生かせる職業はいいですね。
中村
勉強は苦手で、最初はやり通せるのか不安でしたけど、人生のどん底を経験して、あのとき以上につらいことはないと思ったし、すでに、同級生より2年も遅れているのなら、ゆっくり勉強してもいいんじゃないかと。1年間勉強して、志望する看護学校に合格したとき、ようやく自分に自信がつきました。

戻れない。
だからどう生きるかが大事

鳥井
がんではなかった自分に、もう絶対に戻れないわけだから、ここからどう生きるかが大事。そりゃ「再発したらどうしよう」とか、数ヶ月ごとの定期検診のたびに不安になりますよ。でも、そればかりを考えていても仕方がないので、僕は考えないようにしています。また、自分の生き方も「少し先のことをしっかり考える」というスタンスに変わってきましたね。
岸田
僕も同じです。「一日一日を大切に過ごさなくちゃいけない」という意識が強く芽生えました。そして、さっきもいったように「今やりたいと思ったことを先延ばしにしないでやる」。ということで8ヶ月前に結婚もしました。
伊藤
がんになった人生を生き抜くうえで、パートナーの存在は、とても大きいです。それは、素敵な決断だと思います。結婚おめでとう。

座談会出席者プロフィール

  • 岸田 徹さん

    岸田 徹さん
    (きしだ・とおる 29歳)

    NPO法人がんノート代表理事。25歳のときに胚細胞腫瘍を発病し、抗がん剤治療や手術を受ける。28歳のときに精巣腫瘍を再発。現在、経過観察中。

  • 鳥井 大吾さん

    鳥井 大吾さん
    (とりい・だいご 27歳)

    がん情報サイト「オンコロ」スタッフ。25歳のときに軟部腫瘍を発病し、腫瘍の摘出手術を受ける。現在、経過観察中。

  • 伊藤 正明さん

    伊藤 正明さん
    (いとう・まさあき 38歳)

    輸入楽器会社経営。33歳のときに大腸がんを発病。手術、抗がん剤治療を行うも肝臓と肺に転移し、治療を継続中。

  • 中村 美香さん

    中村 美香さん
    (なかむら・みか 22歳)

    看護学生。15歳のときに悪性リンパ腫を発病。1年にわたり抗がん剤治療を受ける。現在、経過観察中。

記事一覧

第4回「がんになったからこそわかったこと」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第3回「がんになっての人生を考えたとき」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第2回「大切な人とのコミュニケーション」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第1回「がんと診断されたそのとき」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編