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がんと向き合うためのFIRST GUIDE
MetLife 生命保険のメットライフ生命

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生き方を考える がん体験者による座談会

1
「がんと診断されたそのとき」
〔40歳代・50歳代編〕

がんになったことを悲しむよりもこれからをどう生きるかを
考えると向き合う覚悟が湧いてくる

がんと診断されて告知の場面では、どのようなことを感じたのか、また、「どうして自分が」
という不条理や「もっと早く見つかれば」という後悔の念から
どのようにがんと向き合っていったのか、その体験を語ってもらいました。

協力:認定NPO法人キャンサーネットジャパン

まさか自分が・・・。なくなった時間の感覚

長谷川
自分が肺がんになるなんて青天の

霹靂へきれき

でした。あるとき、咳が止まらなくなり、最初は市販薬でごまかしていたのですが、これは、どうも風邪のような病気じゃないなと。そのうち胸のあたりが腫れてきて救急外来に駆け込みました。レントゲンやCTを次々に受けるなか、自分が悪いほうにどんどん向かっていることは感じていたので、「いったい何が起こっているのだろう」と不安な気持ちで一杯になったことを覚えています。結局、肺がんと診断されて、しかもステージIVと告知されたときは極度の緊張状態に置かれ、4日ほど一睡もできませんでした。この先どうなるのか。そのことだけが頭の中をぐるぐる回り、気がついたら朝になっていて、そして夜がくるという感じで、時間の感覚がなくなりました。
木口
がんが見つかって頭の中が真っ白になったという話はよく聞きます。思いも寄らない病気が、ある日突然見つかれば誰しもそういう反応になりますよ。私も20代のころ、子宮頸がんの検診で精密検査に呼ばれて死ぬほどびっくりしましたから。そのときはがんではなかったのですが、自分も発病する可能性があることを思い知り、以来、多少の覚悟もあったので、がんを告知されたときは案外冷静に受け止められました。
大友
私は鈍感だったと思います。乳がん検診でひっかかって精密検査に呼ばれても「自分は絶対にがんじゃない」と信じていました。さすがに生検まで検査が進んだとき、「ひょっとしてがんかも…」とものすごく不安になり、それから生検の結果が出るまでの1週間、かなり焦って乳がんのことを調べたり、乳がんになった知り合いを必死に探したりしました。

消えない後悔「なぜ、もっと早く」

浜田
僕の場合は、がんが見つかる5年ほど前から耳の下が腫れてきて、最初は顎関節症を疑ったのです。それで歯科の大学病院を受診したけれど顎関節症ではないといわれて、原因不明のまま様子を見ていたら、じわじわと痛みや顔面麻痺が出てきて……。脳疾患を疑いつつ近所の内科を受診したら大学病院にすぐに行けと。そこから、うちでは手に負えないからとがん専門病院を紹介されて、希少がんの一種である耳下腺がんと判明しました。聞いたことのない病名で、情報を集めるのもインターネットだけが頼り。そして、耳下腺がんは、最初は良性だけど、数年後に悪性化することを初めて知り「なんで、もっと早く原因をきちんと突き止めなかったのか」とすごく後悔しました。自分の体に不具合があるのだから、徹底的に病院で調べるべきだったと。
長谷川
診断がついたら「もっと早く……」と当然思いますよね。僕の肺がんは自覚症状が出ないタイプだったので気づきようがなかった。それでも妻が「なぜ、私が見つけられなかったのか」と自責の念を口にしたときは、非常につらかったですね。

気持ちの切り換えを「これから先、どう有意義に生きていくか」

大友
じつは、乳がんが見つかる前年とその前の年も乳がん検診を受けていたのです。ただ、エコー検査だけでマンモグラフィー検査を行っていなくて……。あとからわかったのですが、私の乳がんはマンモグラフィー検査でよく見つかるタイプでした。「あのとき、マンモをやっていれば、もっと小さいうちに見つけられたのに」と、検診をすすめてくれた産婦人科クリニックの前を通るたびに悔しくて仕方がなかったけれど、そのうち「しょうがないものはしょうがない」と思えるようになりました。
浜田
そうですね。がんになってしまった以上、「なんで」はもう考えてもしょうがない。
木口
この先の時間をどう有意義に生きるかを考えるほうがずっと大事。告知を受けた後、そう思うようにしたら、自然にがんと向き合う覚悟が湧いてきました。

座談会出席者プロフィール

  • 長谷川 一男さん

    長谷川 一男さん
    (はせがわ・かずお 45歳)

    39歳のときに肺がんを発病。ステージIVと診断される。「肺がん患者の会ワンステップ!」代表。

  • 浜田 勲さん

    浜田 勲さん
    (はまだ・いさお 53歳)

    49歳のときに希少がんの一種である耳下腺がんを発病。現在、肺に転移。「耳下腺癌に負けないぞ! 腺様嚢胞癌の記録」と題し、ブログで治療情報を発信。

  • 大友 明子さん

    大友 明子さん
    (おおとも・めいこ 51歳)

    45歳のときに乳がん検診で乳がんが見つかる。乳がん患者のための「モヤモヤの会」を主宰。

  • 中島 香織さん

    中島 香織さん
    (なかじま・かおり 51歳)

    48歳のときに乳がんを発病。がん情報サイト「オンコロ」スタッフ。

  • 木口 マリさん

    木口 マリさん
    (きぐち・まり 41歳)

    38歳のときに子宮頸がんを発病。フォトグラファー・ライターとしてがん患者関係の出版物の制作にも携わる。

記事一覧

第4回「がんになったからこそわかったこと」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第3回「がんになっての人生を考えたとき」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第2回「大切な人とのコミュニケーション」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第1回「がんと診断されたそのとき」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編