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がんと向き合うためのFIRST GUIDE
MetLife 生命保険のメットライフ生命

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生き方を考える がん体験者による座談会

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「がんになったからこそわかったこと」
〔40歳代・50歳代編〕

一人で戦っているわけじゃない。
勇気を出して誰かとつながり、日常の中にある幸せを見つけよう

がんになったからこそわかること、気づけることがたくさんあるといいます。
このことを欧米では「Cancer Gift(キャンサーギフト)」と呼んでいます。
それぞれが実感したCancer Giftをとおし、がんとのつき合い方について教えてもらいました。

協力:認定NPO法人キャンサーネットジャパン

「幸せは日常にある」ということ

木口
がんになってわかったことは「幸せは日常にある」ということです。誰でも、いつか死ぬことは当然わかっているはずですが、がんによって、命に限りがあることを自覚させられると、死は現実に起こることなのだと理解できる。すると、今生きていること、そして、日常にある幸せが、とても大切だということに気づきます。名作童話の『青い鳥』が伝えたいことを最近までよくわかっていなかったけれど、こういうことがいいたかったのかと。
長谷川
そうですね。僕はがんになって植物を愛でるようになり、道端に咲いている名もない花を見ても「誰かに向かって咲いているのではない、ただ自分の命をまっとうしているだけだ」と感じるようになりました。そういう感性を持てたことを嬉しく思う半面、植物の命には目もくれない、ごく普通の生活を送りたかったなと、正直に思う自分もいる。がん患者の気持ちは複雑ですよ。
大友
その気持ちはわかります。「何のために生まれてきたのか」とか、いろいろなことを考えますよね。そういうことを考えているうちに、私は「人生に試されている」というフランクルの言葉と出会いました。振り返ってみれば、がん治療にはさまざまな困難が待ち受けていて、私はずっとチャレンジさせられてきたなあと。そして、「がん患者になることが人生に試されていることなら、受けて立とうじゃないの」と闘病に対する意欲が湧いてきました。これ以降、私も日常の幸せに気づけるようになりました。

私の経験が誰かを救う

浜田
僕は妻の発案で闘病のブログを発信するようになり、同じ病気の人とつながったことで生きる意欲を見出しています。主治医に「外見的にはわからない顔立ちにしてあげるから」といわれていたけど、手術してから1週間は、自分の顔がどうなったのか、怖くて鏡を見ることができませんでした。でも、顔面の機能が低下し、鏡を見ながらでないと食事もできなくなったので、これは自分の顔をしっかり見るしかないと覚悟を決めました。こんな大変な思いもしているので、ブログで情報発信をするときは、文字だけでは伝えたいことが伝わらないと考え、写真をつけて顔出しで行っています。こんな僕のブログでも頼りにしてくれる人がいるのですよ。今日も「耳下腺がんと告知されて途方に暮れていたけれど、浜田さんのブログを読んで、元気になりました」とコメントをもらいました。僕のがん体験が誰かの役に立っていると思うと、元気になれます。

一人じゃない。
助けてくれる人・わかり合える人達の存在

中島
がんになると、人間は一人で生きているのではないことにも気づけますよね。私も泣きながらインターネットで乳がんの患者団体を探して……。そこで出会った仲間には本当に助けられました。同じ病気を患っているので、気持ちが通じ合えるというか、心を許すことができました。
大友
私が主宰している患者グループに初参加した人が帰宅後にご主人から「キミが乳がんになってから4ヵ月が経つけど、初めて、笑っている顔を見た。そんなに楽しかったの?」と聞かれたそうです。患者同士がつながると、このくらい大きな効果があるのです。
木口
今は病院でも、医師や看護師だけでなく、いろいろな人が助けてくれますよ。たとえば、心の問題には臨床心理士、経済的な問題には医療ソーシャルワーカーと、各方面から専門家が支えてくれる。どんな問題にどのような職種が対応してくれるのかを知っておくことは大切です。
長谷川
現実的には支援を受けても解決できないことは多々ありますが、それでも主治医や家族だけでなく、いろいろな人とつらさや問題を共有しておくことは、よりよい療養生活を送るうえで、必要なことだと思います。
浜田
やはり、勇気を持って一歩を踏み出すことです。今のつらさや大変さを受け止めてくれる人は必ずいますから。がん患者は一人じゃない。そのことを一番伝えたいです。

座談会出席者プロフィール

  • 長谷川 一男さん

    長谷川 一男さん
    (はせがわ・かずお 45歳)

    39歳のときに肺がんを発病。ステージIVと診断される。「肺がん患者の会ワンステップ!」代表。

  • 浜田 勲さん

    浜田 勲さん
    (はまだ・いさお 53歳)

    49歳のときに希少がんの一種である耳下腺がんを発病。現在、肺に転移。「耳下腺癌に負けないぞ! 腺様嚢胞癌の記録」と題し、ブログで治療情報を発信。

  • 大友 明子さん

    大友 明子さん
    (おおとも・めいこ 51歳)

    45歳のときに乳がん検診で乳がんが見つかる。乳がん患者のための「モヤモヤの会」を主宰。

  • 中島 香織さん

    中島 香織さん
    (なかじま・かおり 51歳)

    48歳のときに乳がんを発病。がん情報サイト「オンコロ」スタッフ。

  • 木口 マリさん

    木口 マリさん
    (きぐち・まり 41歳)

    38歳のときに子宮頸がんを発病。フォトグラファー・ライターとしてがん患者関係の出版物の制作にも携わる。

記事一覧

第4回「がんになったからこそわかったこと」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第3回「がんになっての人生を考えたとき」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第2回「大切な人とのコミュニケーション」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編
第1回「がんと診断されたそのとき」
40歳代・50歳代編
20歳代・30歳代編