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がんと向き合うためのFIRST GUIDE
MetLife 生命保険のメットライフ生命

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治療方法を決める

お金のおはなし 〜ソーシャルワーカーの立場から〜

経済的な支援制度・
サービスの情報提供を含め、
「どう暮らしていくか」を
一緒に考えます。

がん研有明病院 緩和ケアセンター
医療連携部 主任社会福祉士
ソーシャルワーカー田近 忍さんに
お話を伺いました。

経済的な問題を解決する支援制度・サービスは、
公的なものから民間のものまで様々あります。

患者さんや家族には、「一家の大黒柱として働いている」「遠方に住む高齢の親に仕送りをしている」「子どもの教育費にお金が必要」「住宅ローンを抱えている」など、生活者としての様々な背景があります。家族の誰かががんになることにより、それまでの世帯バランスが崩れ、経済的な問題が生じることは少なくありません。例えば、一家の大黒柱だった患者さん/家族が治療/看病のために働けなくなり、医療費だけでなく、教育費、住宅ローン、さらには、食費や水道光熱費など日々の暮らしにまで困るといった具合です。

幸いにも、経済的な問題に関する支援制度・サービスは様々なものが存在します。医療費が高額で困る場合には高額療養費制度、限度額適用認定証、税金の医療費控除などがあります。



思うように働けない場合には有給休暇や傷病手当金、勤務先独自の制度(患者さん:病気休暇制度、家族:介護休業など)、雇用保険(失業時)などがあり、生活費や患者さんの介護で困る場合には社会福祉協議会の生活福祉金貸付制度や生活保護、障害年金や介護保険などがあります。また、患者さんが加入している医療保険、簡易保険、生命保険・生命共済の医療特約、がん保険、住宅ローンの団体信用生命保険の疾病保障特約などの民間保険もあります。

複雑な制度・サービスをうまく利用するには、
ソーシャルワーカーの力を借りるのも一つの手です。

しかし、これらの制度・サービスは申請がなければ利用できません(申請主義)。その窓口は一ヵ所ではなく、市区町村の医療保険窓口、健康保険組合/協会けんぽ、勤務先、税務署、ハローワーク、年金事務所/相談センター、地域包括支援センター、福祉事務所、加入保険会社など多岐にわたります。

現実には、申請手続きが複雑なために、うまく利用できず、困っている患者さんや家族が少なくありません。このようなときには、患者さんがかかっている病院や『がん相談支援センター』のソーシャルワーカー(SW)にご相談ください。

ソーシャルワーカーは、患者さんの経済的に困っている背景をふまえて、
安心して暮らせる方法論を探します。

SWは、経済的な問題に関する支援制度・サービスとしてどのようなものがあり、どのように申請すれば利用できるのかといった一般的な情報提供を行うだけではありません。「医療費が高額で困っているなら、公的医療保険の窓口に高額療養費制度を申請しましょう」と提案したところ、患者さんがこれまでの生活に困って、健康保険料を滞納していれば、その制度が使えないといったこともあるからです。

そのため、SWは、相談に来られた患者さんの生活背景に着目して患者さんとの対話を発展させ、経済状況を把握して、患者さんや家族が経済的に困っている理由を明らかにします。そのうえで、患者さんの環境・生き方にあうように支援制度・サービスの活用方法をアドバイスしながら、どうすれば安心して暮らしていけるのかを患者さんや家族と一緒に考えていきます。

たとえば、患者さんが「貯えに不安があり、仕事を休んでいて、住宅ローンの支払いが苦しい」と相談された場合には、仕事は何を?勤務体系は?仕事を続けたいの?勤務先への説明は?休みはどのように取得?民間保険への加入は?などこと細かく伺います。患者さんが「働きたい」と希望するならば、支援制度・サービスの活用や勤務先との調整などを行い、治療と両立できる働き方で、経済的に問題なく暮らせる環境をつくれるようにお手伝いします。

表面的には同じ悩みにみえても、経済的な問題は患者さんの背景によって異なり、援助方法は千差万別です。すべてを赤裸々にするには勇気がいると思いますが、相談内容を他言することはないので、安心してSWに相談して欲しいと思います。
ソーシャルワーカー
プロフィール
がん研有明病院 緩和ケアセンター医療連携部 主任社会福祉士 田近 忍さん
障害のある自分の子を守るために、福祉の制度を学び、社会福祉士を取得。
その過程で、その人自身が持っている強みや力に着目をして、
支援をする仕事であるソーシャルワーカーに魅力を感じ、その道を選択。
病気や障害があっても、あたり前に暮らせる世の中に常にチャレンジし続けたいと考え奮闘中。
日本社会事業大学大学院卒。