メットライフ生命「#老後を変える」編集部 2019.4.5この記事の所要時間:約5分

趣味や勉強など、仕事以外に夢中になれる何かがあれば、人生が豊かになる。そう思いながらも、仕事の忙しさを言い訳に、その“何か”に向き合うことを諦めている人も少なくないはず。しかし、今回お話をお聞きした株式会社F.PROの栗原伸太郎さんは、生命保険の代理店を経営されながら、休日はヨットで海に出るというアクティブな毎日を送られています。

栗原さんとヨットとの出会いを教えてください。

 私がヨットと出会ったのは大学時代。高校生の頃に部活動に打ち込んだ経験がなかったので、大学では本気で部活動に取り組み、充実感を得たいと考えたのです。と言っても、初めからヨット部に入りたかったわけではありません。他大学の友人がヨット部に入ったと聞いて興味を持ち、話だけでも聞いてみようと部室に行ってみたところ、気が付いたらそのまま入部していました。きっかけはそんな軽い感覚だったのです。

 入部したヨット部は、部員全員で合宿所生活を送っていました。役割分担や上下関係が徹底していて、1年生は食事やヨットの準備などを担当する係。学年が上がるにつれ、ヨット実習の時間や自由な時間が増えていくという縦社会になっていました。例えるなら、4年生が社長で、2~3年生は中間管理職、1年生は一般社員といったところでしょうか。部活動では、ヨットの技術だけでなく日本社会の縮図も学べましたね。実際に社会に出た後にも、ヨット部で身につけた「言葉遣い」や「協調性」はとても役に立ちました。

 

栗原伸太郎さん

 

 ヨットの本当の魅力に気が付いたのは大学4年生の頃、年に一度開催される「鳥羽パールレース」という長距離レースに出場した時のことです。歴史ある海上レースで、当時のスタート地点は三重県鳥羽市、ゴールは神奈川県三浦半島だったのですが、私が参加した年は大会期間中に急に進路を変えた台風が直撃してしまったのです。海に落ちないよう、雨風と高波によって大きく揺れるヨットに必死でしがみつきました。一瞬たりとも気を抜くことができません。本当に怖かったですね。結局レースは丸2日に及び、最終的には参加艇183艇のうち大多数がリタイア。私たちのヨットはなんとか完走することができました。命の危険と隣合わせだった海の上から、ゴールして地上に降りた時の安心感と達成感は格別でした。その時の感動は、今も忘れません。

学生時代、ヨットに魅了された栗原さんですが、ヨットから離れていた時期があるとか?

 社会人になってから10年ほど、ヨットから離れていました。新卒で就いたのが自動車の営業職だったので、自動車を購入されるお客さまが多い土日に出勤する必要があったのです。仕事に追われるようになって、大会出場をはじめ、練習をする時間を取れなくなったのが大きな要因ですね。

 そうして長い間、海から遠ざかっていたのですが、ある日私が競技ヨットの経験者であることを聞きつけた先輩から「たまにはヨットレースに出てみない?」と誘われたのです。これが復帰のきっかけになりました。久々にヨットや海に触れた時、学生時代に感じた海上の緊張感と、レースを終えて地面を踏みしめた時の達成感がよみがえってきたのです。

 

栗原伸太郎さん

 

 この感動を今後も味わい続けていきたいと思ったのですが、このままでは実現が難しいと感じたため、自然と転職を考えるようになりました。

「ヨット」を軸に据えて、転職先を選んだのは大胆な決断ですね。

 何より定年を迎えてから本気でヨットに乗ろうとしても、その時にはもう、ヨットに乗る体力が残っていないかもしれない。海から離れている期間が長くなればなるほど、体力は落ちていくでしょう。それならば、若いうちからもっとヨットに触れる時間を確保する必要がある、と思ったのです。真剣に人生を見つめ直す機会になりました。そこで、練習時間などを確保するため、土日休みが定期的に取りやすいという点などを考慮しながら、転職先を探しました。

 そして、土日休みを取りやすいことも重要な理由でしたが、もっとお客さまの人生に寄り添う仕事がしたい、と考えたときに「生命保険」が浮かびました。自動車の営業をしていた頃は自社製品しか販売できないため、毎回お客さまの生活にフィットしたものを提案できるとは限らないという歯がゆさがありました。しかし、保険代理店ならさまざまな保険商品の中から、お客さまの人生に合ったものを提案することができる。本当の意味でお客さまの人生に寄り添い、支えることができる点に魅力を感じました。

 また、生命保険を扱う仕事とセーリングに共通点があると気が付いたことも、保険業界に興味を抱いた理由の一つです。生命保険の選択は、お客さまの人生設計にかかわる大切な選択。お客さまと担当者との間に信頼関係を構築することができなければ、ご契約には至りません。お客さま一人ひとりと誠実に向き合うことが求められる仕事です。実は、この「信頼関係が肝となる」点は、セーリングも同じ。海の上では、チーム全員に命を預けられるほどの信頼関係が築けなければ、安全な航海はできないからです。

 転職後、生命保険業界での大変さを痛感することもありますが、ヨット活動と仕事とを両立できているため、くよくよ悩まなくなったのは大きな収穫でした。少し失敗したりしても「海の広さに比べたら、大したことじゃない」とポジティブに捉えられるようになりましたね。

 

栗原伸太郎さん

 

「今後は“ヨットの魅力”を伝えていきたい」という想いをお聞きしました。栗原さんの老後のビジョンとは?

 60代、70代になってもヨットや海にかかわっていたいです。私は現在、2つのヨットチームに所属しているのですが、その1つに77歳の男性が参加しています。とても活力にあふれる彼は、老後のロールモデルとして参考になりますね。この77歳のチームメイトや所属チームのオーナーなど、ヨット活動の先輩たちは「安全に出発し、全員無事で帰ってくることが、ヨットを楽しむ必須条件」と教えてくれました。私自身も、速さを競うだけでなく、ヨットや海を安全に楽しむことの重要性を学生時代に実感しているので、そのことを若い世代の方々にも伝えていきたいです。それと同時に、海に囲まれた日本ならではの「海の文化」を、より多くの方に知っていただく活動をしたいですね。海の魅力を継承していくことが、これまでかかわってきた仲間たちはもちろん、海に対する私の“恩返し”になるからです。

 

セーリング中の栗原伸太郎さん

 

爽やかな雰囲気を醸し出し、海の話をしているときの快活さが印象的な栗原さん。ヨットを軸にした海や人とのつながりが、彼の人生をより豊かなものにしているのかもしれません。

<栗原伸太郎さんプロフィール>
株式会社F.PRO代表取締役。日本FP協会会員CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。自動車の販売営業を経て、保険業界に転身。生命保険、自動車保険、火災保険の中から、お客さまの生活に寄り添った保険商品を提案する。プライベートでは、学生時代に出会ったセーリングに全力で臨むなど、充実した日々を送っている。

 

 

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