メットライフ生命「#老後を変える」編集部 2020.2.13この記事の所要時間:約5分

 

今、国民1人あたりにかかる年間の医療費は、33万2,000円に上っています(患者負担に健康保険からの給付なども合算した金額)。医療費の負担は年間の所得に対して10.76%を占め、6.15%だった平成元年度からおよそ30年で、約1.75倍にも膨らんでいるのです(※1)。

医療費増大の原因は、人口の高齢化や生活習慣病の増加、医療技術の発展による医療費の高騰などが考えられています。医療費の増大が示すものは、お金の問題だけでなく国民の健やかな生活を維持するという点でも憂慮すべき事態です。

病院の受付で話を聞く男女

このような背景から厚生労働省は、従来から行われている疾病の早期発見や治療に留まらず、健康の増進や疾病の予防、健康寿命の推進に重点を置いた対策に力を入れています。中でも全国規模で集中的にイベントなどを実施し、国民の意識を高めようと取り組んでいるのが、毎年9月1日から30日にかけて行われる「健康増進普及月間」です。

健康増進普及月間の特徴は、各地域の実情に合わせたイベントの実施

健康増進普及月間では、「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」という統一標語の下に、厚生労働省が旗振り役として国民に健康の増進や疾病の予防、健康寿命の推進を意識してもらえるようなイベントや啓蒙活動が行われています。特に地域単位での普及活動は、地域の状況に応じて、各都道府県や各団体が工夫を凝らし、オリジナリティ溢れるイベントなどを行うのが魅力です。

それでは、健康増進普及月間期間中、各都道府県ではどのような健康増進施策が行われているのでしょうか? 今回は平成30年度に行われた内容(※2)について、メットライフ生命が2018年に実施した「老後を変える全国47都道府県大調査」の関連イベントである「老後を変える地域研究会」が開催された7つの地域を中心に紹介します。

・北海道
広大な北海道各地では、382もの関連イベントが開催されました。中心地の札幌で目を引いたのが、中央区民を対象とした「けんこうフェスタ2018 inちゅうおう&健康づくりセンターフェスタ(※3)」という大規模イベントです。健康測定やフィットネスなど体験型のコーナーと健康づくり情報の展示、個別の健康相談など、見る、聞く、体験するが一度に可能な催しとなりました。

・宮城
宮城県仙台市では、市内各所でパネル展を中心とした啓発活動を実施しました。泉区役所では、生活週間予防関連のパネル展示(※4)が行われ、健康に関する情報を集めたパネルを通して、普段の運動や食事を見直すことの大切さを呼びかけました。

・東京
東京都は、血管年齢や骨密度の測定、ヨガ、体操、ストレッチ教室など体験型イベントが多いのが特徴です。日の出町役場・保健センターでは、「東京都生活習慣病予防教室」が開催(※5)。「野菜をおいしくバランスよく食べよう」というテーマで栄養管理士による講話が行われたほか、野菜の調理実習、試食なども実施されました。

笑顔で食事をする女性

・愛知
愛知県名古屋市では、行政を中心として、講演会や健康教室の開催、健康相談などが行われました。盛況を博したのは一宮市の「市民健康まつり(※6)」。血液年齢を測定するコーナーや健康相談ブースのほか、「子ども調剤体験」なども盛り込まれ、大人から子どもまで楽しめるイベントとなりました。

・大阪
大阪府では、各種検診や健康講座など、ほかの地域が行なっている一般的なイベントに加え、より意識的に取り組める試みがなされました。特に興味深かったのが、東大阪市の「東大阪健康マイレージ(※7)」という取り組みです。検診や教室に参加すると、マイレージポイントがもらえ、一定数貯めると商品券や炊飯器など豪華商品が当たる抽選に応募ができる仕組みで、8月から12月まで5ヵ月に渡って健康への意識を高める催しとなりました。

・広島
広島県では、地元の神社が協力、地域に貢献できる制度の導入など、地域一体となっての取り組みが特徴的でした。府中町では在住・在勤・在園の3歳以上の人とその家族が健康づくりに取り組んだ内容をポイントカードに記録し、町に提出すると、ポイントが報奨金として町内小学校などへ寄付される健康マイレージ制度が行われました。自らの健康への意識を高めながら、次世代を担う子どもたちの健康づくりにも貢献できる取り組みですね。

・福岡
福岡市では、市民を対象に「健康づくりフェスタふくおか2018(※8)」を開催。地元テレビ局の放送会館1フロア、さらには西新~百道周辺など広域を使っての大規模イベントとなりました。「健康マルシェ」と銘打ち、血圧測定や健康相談のほか、ウォーキングイベントなど、楽しく健康について考えられる工夫が凝らされていました。

以上、各地域の健康増進施策を紹介しました。気になる方は厚生労働省の「健康増進普及月間」の紹介ページ(※9)から自分が住んでいる地域のイベントを確認し、是非参加してみてはいかがでしょうか。

血圧を測る女性

将来の安心を得るキーワードは、予防と備え

普段、私たちは健康に問題がない限り、つい日常生活を優先させて予防をおろそかにしがちです。しかし、いくら医療が発展したとはいえ、できるならば心身にも金銭的にも負担のかかる治療は避けたいものではないでしょうか。

そのためにはやはり、普段から適度な運動、適切な食事、禁煙といった生活習慣を心がけること、定期的に検診を受けることが大切ですが、継続するというのは簡単ではありません。

だからこそ、各地域の健康増進普及月間のイベントは、ただ予防の大切さを教えるだけでなく、全体的に「楽しむ」ことを目的としているように感じます。各イベントに参加して、楽しく予防する方法を学ぶ。そして、自分なりの工夫をして、毎日の予防を習慣付けていく。この意識が健康を維持するために大切なことではないでしょうか。

しかし、いくら予防をしていても、病気にかかる可能性はゼロではありません。万一病気が見つかっても、体への負担が少ない早期のうちに安心して適切な治療が受けられるよう、予防と同時にお金の備えもしておきたいものです。

また、医療が予防を重視する時代になってきている(※10)ように、保険も予防への意識を高めるプランが増えてきています。喫煙習慣がなく、健康的な体格を維持している場合は保険料が割引されるなど、健康の維持増進を支える保険も登場しています。自分にあった保険を見つけて活用しながら、将来に備えてみてはいかがでしょうか。

今後は、健康の予防と早めの備えが、将来の安心を得るキーワードとなりそうですね。

 

※1 厚生労働省 平成28年度 国民医療費の概況 「結果の概要」(表1、表2より)
※2 厚生労働省 平成30年度健康増進普及月間について
※3 札幌市中央区役所ホームページ 「もっと元気!ずっと健康!~けんこうフェスタ開催」
※4 仙台市ホームページ 「泉区のお知らせ」
※5 日の出町ホームページ 「広報日の出 平成30年9月号」
※6 一宮市ホームページ 「平成30年10月4日発行分 市民健康まつり」
※7 東大阪市ホームぺージ 「市政だより 平成30年8月15日号 5面(テキスト版)」
※8 福岡市ホームページ 「健康づくりフェスタふくおか 2018」の開催について
※9 厚生労働省 令和元年度健康増進普及月間について
※10 厚生労働省 健康日本21(総論)「第2章 健康増進施策の世界的潮流」

*記載の情報は2019年8月6日時点のものです。

 

 
ニュースレター購読をすると読める、福岡伸一さんのプレミアムコンテンツ

資料請求、保険料シミュレーション、保険のプロへのご相談なら

メットライフ生命公式サイト