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若いうちから知っておくほど差が出る、お金の基礎知識
作成日:2023/7/25 更新日:2023/11/9
「お金に困らないゆとりのある生活を送りたい」、「子どもに良い教育を受けてもらいたい」など、将来に対する夢や希望を持っている人も多いのではないでしょうか?ただし、経済的に豊かな生活を送るには、若いうちからお金の正しい知識を身に着けておくことが重要となるでしょう。
特に、資産運用については早くから理解しておいた方がよいかもしれません。そこで本記事では、若いうちから知っておきたい資産運用の効果や魅力を解説します。資産運用で具体的にどれくらいお金が増えるかについてシミュレーションもするので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
資産運用をした場合としなかった場合の差はどれくらい?
資産運用をする人としない人で、どれくらい資産に差が出るのでしょうか?資産運用をしている人は、資産を築きやすい傾向にあります。実際に資産運用をした場合と、しない場合での資産額をシミュレーションしてみましょう。
月3万円を30年間毎月積立投資した場合と、しなかった場合の差は?
今回は、月3万円を毎月投資した場合(年利3%で運用・税金は考慮しない)と、投資をせずに貯蓄だけした場合の30年後における資産額をシミュレーションします。それぞれのシミュレーション結果は以下のとおりです。
- 資産運用した場合:1,748万2,107円
(月間3万円×12ヵ月×30年間の元本に運用収益668万2,107円を加算(※1)) - 資産運用しなかった場合:1,080万円
(月間3万円×12ヵ月×30年間)
資産運用をした場合と、しなかった場合での資産額の差は、668万2,107円(1,748万2,107円-1,080万円)です。投資による資産形成の効果の大きさがわかります。
ただし、上記のシミュレーションは資産運用した場合の利回りが年利3%であることが前提です。実際の資産運用では、利回りがどの程度になるかはわかりません。利回りがマイナスになる可能性もあるため、投資にはリスクがともなうことを理解しておきましょう。
早くから始めるほど複利でお金が増える秘密
投資による資産形成の効果を確認しましたが、なぜ投資によりお金は増えるのでしょうか?これには、「複利効果」が影響しています。複利は雪だるまに例えるとわかりやすいです。
もともとの投資した金額=元本は最初につくる雪だるまです。雪だるまは雪の上を転がせば転がすほどにどんどんと大きくなっていきます。この大きくなっていく部分が複利です。最初のうちの複利は小さいかもしれませんが、時間をかければかけるほどに成長していきます。
例えば、100万円を年利3%で運用すると、1年目は3万円(100万円×3%)が増えます。ただし、2年目は1年目で増えた103万円に対して3%の利益がつくため、増えるお金は3万900円(103万円×3%)です。このように、運用期間が長くなるほど、年間で得られる利益は高額となります。100万円を年利3%で30年間運用した場合の資産額推移は以下のとおりです。
運用開始してから1年目の年間利益は3万円ですが、30年目には年間で7万697円も利益が出ています。また、30年後の資産総額は242万7,262円です。投資を始めたときの資産額は100万円のため、30年間で約2.43倍に資産が増えた計算となります。
具体的な年齢で考えると、50歳で100万円を投資した場合、60歳到達時点での資産額は134万3,916円です。一方で、30歳で100万円を投資すれば60歳到達時点での資産額は242万7,262円となります。このように、資産運用は早く始めるほど複利によりお金を増やせる可能性が高くなります。
ただし、上記シミュレーションは年利3%で運用した場合を前提としていることに注意しましょう。実際の資産運用では、年利3%の利回りは保証されません。資産運用を始める際には、資産運用にリスクが伴うことも理解しておきましょう。
積立投資の魅力とは?
資産運用を始めるにあたって、いきなり高額の資金を用意するのは難しいかもしれません。ここでは積立投資の魅力を解説します。
少額から手軽に始められる
積立投資とは、毎月同額をコツコツと積み立てる投資手法です。月1万円などの比較的少ない金額から始められます。そのため、高額な資金がない人も投資を始めることが可能です。また、積立金額を自由に決められるため無理なく投資を行えます。
購入タイミングに悩まない
積立投資は、つみたてタイミングを事前に設定しておくことが一般的です。「毎月1日に、3万円分の投資信託を購入する」などと一度設定すれば、自動で毎月1日に指定の投資信託を購入できます。そのため、投資信託の購入タイミングを自分で決める必要がありません。
投資は、購入タイミングを自分で決めることがとても難しいものです。今が買い時と思って購入しても、購入後に価格が下落することもあります。そのため、投資初心者が自分で買い時を見極めるのは難易度が高いかもしれません。
積立投資であれば買い時で迷う必要がなくなるため、比較的ストレスなく投資を続けることが可能です。また、投資に時間をかけることができない忙しい人にも、積立投資は向いているといえます。
時間分散によるリスク軽減ができる
積立投資は長期的にコツコツと投資を行うため、時間分散によるリスクの軽減が可能です。例えば、一度に100万円分の株式を購入すると、購入タイミングにより価格が大きく変動します。株価が割高のタイミングで購入してしまうと、購入後に資産価格が大きく減ってしまうこともあります。
一方で、積立投資は投資時期を分散できるため、購入タイミングによる価格変動リスクを小さくすることが可能です。
積立投資の魅力を紹介しましたが、積立投資は時間をかけずに少額から投資を始められるため、若い人向けの投資手法といえるでしょう。若いうちからコツコツと積立投資をおこなえば、将来的にお金にゆとりのある生活を送れるかもしれません。
※本コンテンツは執筆時点(2023年6月)の情報に基づき作成しております。
※1 出典:金融庁「資産運用シミュレーション」
積立投資の進め方など、お金に関する疑問については、お金のプロにご相談ください
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