ごあいさつ

代表執行役 会長 社長 最高経営責任者
Director, Representative Statutory Executive Officer, Chairman, President and Chief Executive Officer
ディルク・オステイン
Dirk Ostijn
平素よりメットライフ生命をお引き立て賜り、厚く御礼申し上げます。
お客さまとともに紡ぐ軌跡
私たちは、米国での創業から158年、日本での事業開始から53年にわたりお客さま一人ひとりに寄り添い続けてきました。
時代や社会が変化する中でも「ともに歩んでゆく。よりたしかな未来に向けて。」というパーパスのもと、お客さまをすべての業務の中心に考え、安心をお届けする取り組みを続けています。パーパスに基づく意思決定や行動が、事業の成果を生み出し、その成果がさらにパーパスの実現を後押しする――この「好循環」が生まれることで、お客さま・社員・地域社会・株主といったステークホルダーすべてに対して価値をもたらし、企業としての持続的な成長と社会的価値創出が両立できると確信しています。
このような取り組みの積み重ねの結果、医療保険は発売50周年という節目を迎え、累計契約件数は1,000万件、保険金・給付金のお支払い総額は1兆7,000億円を超えました(2026年3月時点)。また、現在当社全体で約957万件の保険をお預かりしているという事実は、私たちが極めて大きな責任を託されていることを表しています。日本の社会とともに成長してきた企業としての重みを真摯に受け止め、お客さまとの一つひとつの約束を、これからも確実に、そして長期にわたり守り続けてまいります。
お客さまを起点とした経営戦略
経済・金融環境の変動性の高まりに加え、社会制度や枠組みの変化、そして長寿化の進展や働き方、家族のあり方の変化などにより、お客さまを取り巻く環境は、大きく様変わりしています。このような環境下では、将来への備えに関する選択や判断そのものが難しさを増しており、生命保険会社には、単に商品やサービスを提供する存在にとどまらず、人生のさまざまな局面に先立って信頼されるパートナーであり続けることが、これまで以上に求められています。
昨年策定した「New Frontier戦略」は、こうしたお客さまや社会の期待を出発点とし、責任ある成長と持続的な価値創出の両立を目指す中長期の経営の指針です。その中で、事業の成果だけでなく、お客さま体験の質や信頼性をいかに高められるかを、重要な判断軸として位置づけています。
具体的には、AIやテクノロジーを活用した各種お手続きプロセスの見直しや業務効率化を進めています。お客さまの負担を軽減するとともに、迅速な保険金・給付金等のお支払いを実現することで、必要なサポートを適切なタイミングで提供することを目指しています。同時に、幅広いお客さまをサポートするため、テクノロジーだけではなく人によるサポートも適切に組み合わせることで、対応品質の向上を図っています。
商品・サービスの開発や提供にあたっては、お客さまの生活や人生における実際の課題に向き合い、長期的な安心や将来への備えに対する自信につながるかどうかを重視しています。昨年度は、保障を重視した外貨建て・円建ての商品の発売や、資産形成ニーズに応える変額保険ラインナップの拡充を行いました。引き続き、お客さま一人ひとりの多様な人生やライフステージに寄り添えるソリューションを提供してまいります。
信頼は、日々の判断と行動の積み重ねによって形成されるものです。常に外部環境に目を向けながら、先を見据えて考え責任をもって行動することを、経営および業務の基盤となる価値観として大切にしています。こうした姿勢を一貫して実践し、誠実であることが、お客さまや社会から信頼される企業であり続けるための前提であり、持続的な事業運営につながるものだと考えています。
より良い体験と安心をお届けするために
お客さまの声に真摯に向き合い、期待を超える価値をお届けしたいという思いのもと、日々の業務改善や仕組みづくりに役職員一丸となって取り組んでいます。こうした取り組みは、すべてお客さまにより良い体験と安心をお届けすることを目指したものです。
これらは外部からも評価され、昨年は「UCDAアワード2025」において「企業総合賞・ゴールド」および「特別賞」を受賞したほか、「IT賞」において「IT優秀賞」を受賞しました。加えて、お客さまへの価値提供を支える基盤として、社員が働きやすく長く活躍できる環境づくりに取り組んできた結果、「2026年版 働きがいのある会社(Great Place To Work® Institute Japan)」にも選出されています。
これらの評価は、私たちの取り組みが一定の成果を上げていることの表れであると受け止めるとともに、次の改善へとつなげる励みとしています。
地域社会に信頼されるパートナーとして
保険事業を通じた社会的価値の創出に加え、地域社会への貢献を重要な経営責任と位置づけ、継続的な取り組みを推進しています。2025年には、社員によるボランティア活動が24,000時間を超え、金融リテラシー教育の支援や環境美化、文化支援など多様なプログラムを展開しました。また、自治体との連携強化を通じ、地域課題の解決に向けた社員一人ひとりの主体的な参画を促進しています。これらの取り組みは、私たちが信頼されるパートナーとして持続可能で包摂的な社会の実現に貢献するものであり、今後も長期的な視点で深化を図ってまいります。私たちに課せられた社会的責任を継続的に果たせるよう、役職員一丸となって、よりたしかな未来に向けて歩み続けてまいります。
今後とも一層のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
2026年7月