社員が働きやすい環境を作る

 
Jun 01, 2022

メットライフ生命では、戦略の実行とステークホルダーへの価値創造において、社員が重要な役割を担っています。社員が働きがいを感じながら、最大限の能力を発揮できる職場環境を構築するため、さまざまな投資を行っています。お客さまに信頼され選ばれる生命保険会社であり続けるため、あらゆる人財を惹きつけ、さまざまな価値観を持つ幅広い人財が活躍できるよう、持続可能で柔軟性のある組織づくりに注力しています。

メットライフ生命の主な取り組み

働きやすく働きがいのある職場環境の整備

お客さまと社会に対して高い価値を提供し続けるため、社員が健康で働きやすく、働きがいのある会社を目指し、制度を含めた職場環境の整備に注力しています。

社員の多様な働き方を支援する取り組み

社員一人ひとりに合わせた働き方を実現するため、フレックスタイムや在宅勤務など柔軟に対応できる制度を拡充しています。
特に仕事と育児や介護の両立支援に関しては、年次有給休暇の時間単位取得制度や、私傷病・家族の介護・子の看護などに使用できる積立休暇制度を設けるほか、2024年には、育児休業中の一部給与補填や看護・介護休暇の有給化、不妊治療をサポートする制度も導入しました。また、2025年には、社員から多く寄せられた要望に応え、育児関連制度の適用を小学校6年生終了時まで拡大しました。

社員のウェルビーイング(心身の健康と幸せ)の促進

社員のウェルビーイング向上に注力し、積極的に健康経営®を推進しています。(「健康経営®」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。)
グローバル全体で社員のウェルビーイング促進活動「BeWell」を展開しています。社員や家族が利用できる各種福利厚生制度やウェルビーイングに役立つ情報を定期的に提供するほか、毎年、推進週間として集中的に情報発信やイベントを行う「BeWellウィーク」を実施しています。また、従業員支援プログラムの一環で、社員と家族が健康でバランスの取れた生活を維持できるよう、公認心理師・臨床心理士の資格を持ったスタッフに電話や、オンライン、対面で相談できる窓口を設けています。定期的なメンタルヘルスやハラスメントに関する研修の実施に加え、健康保険組合と連携し、社員の健康推進をサポートするモバイルアプリを活用したサービスも導入しています。スマートフォンやパソコンから健康診断結果の確認や、健康状態に合わせた健康ニュースの配信、インフルエンザ予防接種の費用補助など、社員の健康的なワークスタイルの促進をサポートしています。

多様な働き方を促進するオフィス環境

全国各地のオフィスでは、社員が快適な環境で働ける機能性を重視したオフィス環境を提供しています。業務内容に応じて働く場所を選べるよう、フリーアドレスを導入しています。フロア内には、社員同士が気軽に会話できるさまざまなタイプのフリースペースを配置し、コラボレーションやコミュニケーションを促進しています。一部のオフィスには、カフェスペースやプレイルーム(礼拝室)などの設備もあります。また、従来から完備されている「多機能・多目的トイレ」の看板のデザインを変更することで、個別の事情により必要としている社員が利用しやすい環境を整えています。長崎本社では、事業所内託児所を設置して社員が安心して働ける環境を提供し、また2024年にはマッサージルームを開設し、社員が気軽にリフレッシュできる環境を整えています。

誰もが個性とその能力を最大限に発揮し、互いに協働できる企業文化

社員の活力が新たな価値を生みだす組織として、社員がお互いを尊重し称え合う包括的で心理的安全性の高い企業文化の醸成を目指しています。

社員のエンゲージメント向上に向けた取り組み

継続的に全社員を対象にグローバルで共通の社員意識調査「MyVoiceサーベイ」を実施し、社員の声を集めています。経営陣はすべての声に目を通し、年次で注力分野を定め、アクションプランに落とし、全社また各部門単位での取り組みを実施しています。また、各部門で選ばれたMyVoiceアクションチームのメンバーによるボトムアップの施策を各部門で実施し、積極的な参加を促進することで、社員のエンゲージメント向上に取り組んでいます。

社内コミュニケーションの促進

社員と経営陣の透明性の高いコミュニケーションを目的に、全社員を対象としたライブ配信イベント「車座MLJトーク」を定期的に開催しています。経営陣が会社やビジネスの最新状況を共有するとともに、社員からの質問に回答するなど、双方向のコミュニケーションを実現しています。また、経営陣による動画メッセージや、1週間分の会社の取り組み、プレスリリースや社内報などを全社員宛にメールで配信しています。全社向けコミュニケーションは、多様な社員が公平に情報を得られるよう、日本語と英語で行われ、イベント時には手話通訳も導入しています。

社員表彰プログラムの積極的な取り組み

当社のパーパスの実現に特に貢献した社員を表彰するプログラムを展開しています。グローバルの称賛プラットフォーム「Center Stage」から、お互いの成果を称え合い、誰もが同僚を推薦したり、日々の感謝を伝える仕組みを設けています。

社員間ネットワーク「MOMENTUM」

世界各国の社員同士がつながり、帰属意識を持ち、変化をもたらす力を与える、社員主導の包括的なネットワークコミュニティ「MOMENTUM」を開設し、働きがいのある職場環境づくりに注力しています。MOMENTUMは社員ボランティアによって運営され、誰もが参加可能です。コミュニティの1つであるウィメンズ・ビジネス・ネットワーク(WBN)では、メットライフがビジネスを展開する全市場をつなぎ、ワークショップを開催したり、国籍を超えた社員同士でメンタリングを行っています。また、営業部門の女性社員を中心に毎年「Women in Salesサミット」を開催しています。お互いのベストプラクティスや課題を共有しながら絆を深めることを目的としてグローバルで展開しています。IT部門の有志で立ち上げたネットワークでは、さまざまな社員が活躍できるようインクルーシブなイベントを定期的に行い、参加者同士が経験談や考えを語り合う場になっています。

グローバル共通の人財育成プログラムの日本語版の提供

メットライフでは、グローバル企業ならではの強みを活かした取り組みとして、社員が自発的に知識やスキルを高め、キャリアアップの機会を公平に得られる職場環境づくりを目指しています。グローバル共通のカリキュラムで階層別に10以上の人財育成プログラムを展開しており、キャリアステージに応じたプログラムを実施しています。
これまでに日本でもグローバルで実施していたリーダーシッププログラムを英語で提供してきましたが、2024年からは、3つのプログラムを日本版(日本語)でも展開を始めました。日本版「Global Connect」は係長候補者や相当職を対象に社内外の講師を招いた講演と参加型の議論を通して、キャリアを築く上での不安を払しょくすることや、対立のマネジメント方法、またモチベーションの向上と維持について学びました。課長相当職以上を対象にした日本版「ASPIRE」プログラムでは、状況に応じて使い分けるさまざまなリーダーシップスタイルやキャリアのオーナーシップを持つことの重要性について学習しました。また、部長相当職以上を対象とする日本版「EXCELERATE」プログラムは、自身のリーダーシップスタイルを自覚し、個人的・職業的自信を高め、より上を目指すキャリアの展望を描くことができるようにデザインされており、リーダーとして活躍するためのスキルと知識について、講義のほか、グループワークを行って理解を深めました。
階層別のほかに、2025年より心理的安全性を醸成するためのチーム参加型のワークショップ「INDEAVOR」を日本でも導入しています。このワークショップでは、チーム内の信頼関係を構築し、協力的な環境を育むためのツールと技術を提供します。チームメンバーがお互いに価値を称え合い、尊重されていると感じられるインクルーシブな行動を促進します。

個々が活躍するための取り組み

就業規則の他に、あらゆる形態のハラスメントや差別のない包括的な職場環境を提供することを約束しています。また、あらゆる人財を尊重し、理解者や賛同者が増えることで心理的安全性を高めることを目的に、さまざまなテーマで社内外の講師・登壇者によるセミナーや研修を実施しています。
また、あらゆる人財を尊重し、理解者や賛同者が増えることで心理的安全性を高めることを目的に、さまざまなテーマで社内外の講師・登壇者によるセミナーや研修を実施しています。加えて、社員が当事者意識を持つきっかけとして、育児・介護など日々の生活の中で感じる違和感をテーマにした川柳を募集し、社員が投票できる企画を実施しています。

また、次世代育成支援対策推進法および女性活躍推進法に基づき策定した一般事業主行動計画とも連動し、社員エンゲージメント向上のための優先事項として、「女性の活躍推進」「男性社員の育児休業取得推進」「障がいのある社員の活躍支援」で数値目標を掲げ、目標達成に向け取り組んでいます。

「女性の活躍推進への取り組み」
あらゆる人財活用の一環として、女性の活躍推進を戦略的優先事項の一つに位置付けています。2024年12月末時点の女性管理職比率(役員を除く内勤職員と営業職員の合計)は20.0%となりました。女性リーダーや管理職候補向けの女性リーダーシップ研修の実施など、女性が継続して活躍するためのさまざまな学習機会があり、メンタリングプログラムとスポンサーシッププログラムを併用しています。また、役員や管理職の採用選考や後継者育成計画において、性別その他に関わらず、すべての社員および候補者に対して公平に活躍する機会を提供しています。

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」への賛同・参画
内閣府による「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」の行動宣言に、当社社長も男性リーダーの一人として2015年より賛同・参画しています。この行動宣言は、男性リーダーとして女性の活躍にさまざまな支援を行うことを宣言するものです。

輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会「行動宣言」
(内閣府男女共同参画局)
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html

「男性社員の育児休業取得推進への取り組み」
男性社員が育児休業や育児目的休暇を取得しやすい文化を醸成するため、育児休業を取得した社員の経験談や、取得をサポートした上長や同僚の工夫や気づきなどを記事化し、社内で共有しています。休業制度の内容を分かりやすくまとめ、社員が活用できる育児支援制度や関連情報などと合わせて、定期的に社内SNSを通じて紹介したり、社内セミナーを開催したり、積極的な啓発活動の成果もあり、2023年12月末に会社全体で17.0%だった男性の育児休業取得率は、2024年12月末現在で26.1%(役員を除く内勤職員と営業職員の合計)、内勤職員では66.1%と大幅に進展しています。

「障がいのある社員(PWDA)の活躍支援への取り組み」
People with Different Abilities (PWDA)とは、さまざまな能力を持った人々を意味します。当社では、障がいのある社員の特性も能力の一つとしてとらえ、社員一人ひとりの自主性を尊重し受け入れ、活躍できる文化の醸成に取り組んでいます。ともに働く上で必要な配慮や障がいの特性を学ぶセミナーなどを定期的に開催し、通常業務での役割分担・機会創出を図っています。全社会議や社内セミナーでの手話通訳の導入や、字幕機能が使用できるコミュニケーションツールを全社で標準設定しています。本社を中心に全4拠点に設置している「オフィスサポートセンター」では、社内の梱包や印刷、会場設営・撤去作業、手話サポートなど、日々の業務を支えています。また、障がいのある社員がブログを発信したり、長崎本社では資格を持つ社員が施術を行うマッサージルームを開設するなど、障がいの有無に関わらず能力を発揮して共に働ける環境を整えています。

人的資本関連の比率
当社の一般事業主行動計画および最新のデータは、職場情報総合サイト「しょくばらぼ」にて公表しています。

メットライフ生命アカデミー・ブリッジの運営

2014年に開設した前身の長崎ジョブトレーニングセンターのノウハウを活かし、メットライフ生命アカデミー・ブリッジは、2020年に東京および長崎にキャンパスを設立しました。当アカデミーは、障がいのある方の就業機会の拡大に寄与することや、社会支援活動などを目的としています。職場での実業務を体験することで、「働き続ける」ためのスキルアップの機会を提供しています。また、2023年には、お客さま対応を行う部門の業務をサポートする「ブリッジビジネスサポートセンター」を立ち上げ、アカデミー・ブリッジを修了した社員を中心に活躍の場を広げています。

外部評価

社員が働きやすい職場環境づくりに注力していることが評価され、以下の認証等を受けることができました。

  • 「働きがいのある会社」(2025年6月初認定)
  • 子育てサポート企業「くるみん認定」(2025年3月初取得)
  • 「健康経営優良法人 2025(大規模法人部門)」(2025年3月認定、2019年以来、7年連続)
  • 「ハタラクエール2025 福利厚生推進法人」(2025年3月認証)
  • Seramount社「グローバル・インクルージョン・インデックス」(2024年10月選出)
  • 「長崎県誰もが働きやすい職場づくり実践企業認証制度(ながさきキラキラ企業 略称:Nぴか)」 5つ星認証(2018年8月初回認証、2021年8月・2024年8月更新)
  • 「ひょうご・こうべ女性活躍推進企業認定制度(ミモザ企業)」(2024年2月取得)