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ポートフォリオの見直しポイントとは?年代別に専門家が解説

作成日:2023/8/22 更新日:2023/11/24

資産形成や運用の方向性を考えるときの大切なポイント「ポートフォリオ」。ポートフォリオとは、預貯金や株式、投資信託、保険など、金融商品の組み合わせのことを指しています。

ポートフォリオは投資金額の多い人が組むものと思われがちですが、20代や30代の方もポートフォリオを組むことで、効率的な資産運用を目指すことができます。

本記事では資産運用を行うときに役立つ、ポートフォリオの考え方や見直すべきポイントについて紹介します。

ポートフォリオの基本的な考え方

ポートフォリオを「組む」ということは、どのような金融商品を、どのくらい購入し、どのくらいの期間をかけて運用するのか、などを検討するということです。

ポートフォリオを組むことで、投資先を分散し、リスクを抑えた効率のよい資産運用を目指すことも可能でしょう。

投資金額が少なくても、ポートフォリオは組むことができます。なるべくリスクを抑えながら、少額投資を行いたい方は、最初にポートフォリオを組んでみるといいでしょう。

ポートフォリオを組む前は事前準備が必要です。

現在の預貯金額、将来のライフイベント、お金を貯める目的、資産運用の目標額など、自分の現状や意向はあらかじめ明確にしておきましょう。

特に「お金を貯める目的」や「資産運用の目標額」がはっきりすると、どのような商品を組み合わせるか、それぞれの商品の保有割合をどうするかなどを決めやすくなります。

資産の割合が決まれば、あとは具体的な銘柄や商品を選定して、ポートフォリオを組んでいきましょう。

年代別、ポートフォリオのモデルケース

ポートフォリオを組むときは自分の現状や将来の展望だけでなく、人生で起こるさまざまなリスクも考慮することが大切です。

ここでは、各年代で起こりやすいライフイベントに合わせた、ポートフォリオのモデルケースをご紹介します。

20代~30代:時間を味方に!攻めのポートフォリオ運用を目指す

20代や30代は、他の世代より長期運用を目指しやすい世代です。仮に65歳まで運用すると、25歳の方なら40年、35歳の方なら30年の運用が可能になります。

運用期間は複利効果を発揮する上で非常に重要なポイントです。運用期間が長くなればなるほど、複利効果も大きくなる傾向があるため、年齢のアドバンテージを活かした積極的なポートフォリオを組むとよいかもしれません。

例えば、将来の成長が期待できる企業を投資先とする投資信託をポートフォリオに多く組み入れるのもひとつの方法です。

投資先の国々の成長とともに、自身の資産の成長が見込まれ、長期投資によるリスク軽減効果が期待できます。

ただし、ポートフォリオにリスク性商品を組み入れる場合、余裕資金があることが前提となります。病気やケガによる長期休業など、思いがけない出費の必要が生じたとき、預貯金の額が他の世代よりも少ない20代や30代(※1) は万が一の事態に対応できない可能性があります。

最悪の場合、コツコツと投資してきた運用資産を途中で解約せざるを得なくなるかもしれません。リスク性商品は中途解約をすると元本が割れることもあるため、損失が出る可能性もあります。

そのため、20代や30代のポートフォリオでは、流動性の高い預貯金の割合を十分に組み入れておくことが必要です。

その上で投資信託など、将来の資産を形成するリスク性商品を加え、医療保険や就業不能保障保険など、いざというときに備える保障を投資とセットで備えておくと安心です。

40代~50代:ライフスタイルが変化しやすい時期、多様化するポートフォリオ

40代、50代になると、住宅ローンを抱える方や子どもがいる方など、世帯の状況も様変わりすることが多いでしょう。さまざまなお金の負担が家計にのしかかる一方、将来の生活に関する心配が徐々に増す時期でもあります。

そのため、株式などリスクが高い商品に関しては、徐々に比率を落とすのが一般的です。代わりに先進国の国債を組み入れて、安定運用を目指すポートフォリオに切り替えていくとよいかもしれません。

また、一般的に、40代、50代は健康不安が高まりやすい年代といわれています。万が一の事態が起こっても対応できるように、自分に合った保険を検討することも一つの手でしょう。

例えば、保険には病気やケガに備える医療保険、死亡等に備える定期保険や終身保険、保障を確保しながら資産形成も可能な変額保険、個人年金保険などがあります。保険に加入すると、万が一の事態が起きたときは保険会社から保険金が支払われるので、預貯金の減少を防ぎ、資産形成にもつながります。

60代以降:資産を減らさない運用を!守りのポートフォリオ運用を目指す

60代になったら、今までコツコツと築き上げた資産を減らさないことを目標としてポートフォリオを組んでいきましょう。

投資を得意とする方は、リスクが高めの商品を引き続き保有しても構いませんが、できれば、その比率を極力少なくし、先進国の国債などに代表されるミドルリスク、ローリスクの商品がメインとなるポートフォリオに移行していきましょう。

特に投資信託などで長年にわたり、つみたて投資を続けてきた方は、投資をストップすることも選択肢に入れてもよいかもしれません。解約しなければ運用自体は続くので、老後も運用を続けながら、必要に応じて一部解約して使っていくというのが、その選択肢の一つです。

60代以上のポートフォリオは必然的に預貯金の割合が多くなりがちですが、すべての資産を預貯金で保有する必要はありません。

実際、60歳代が保有している金融商品を種類別にみると、預貯金が97.6%と最も多く、次いで、積立型保険商品(生保・損保)35.1%、株式33.0%、投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)26.2%(※2)となっており、さまざまな金融商品を保有していることがわかります。

ただし、高齢になると資産管理が問題になる場合もあるので、将来の資産の持ち方を考えることも必要になるでしょう。

ポートフォリオの見直し方

ポートフォリオは、できれば毎年見直すのが理想です。特に投資信託や株式、債券などのリスク性商品は市況に応じて、資産の額が刻々と変化します。

元の割合から大きく増えたり、逆に減ったりすることがあれば、ポートフォリオを見直す「リバランス」を行うようにしましょう。

また、年齢を重ねるにつれて生活の状況も変化するため、ライフステージに応じた金融資産を保有することも大切です。

独身で年齢が若いうちは、リスクをとって積極運用を行っても問題ありませんが、結婚して子どもができた場合、独身の頃と同じような運用を続けていては、万が一の場合の保障が手薄になり、急な出費に対応できなくなる可能性があります。

50代や60代も同様で、ハイリスクのポートフォリオを続けていると、金融ショックなどに見舞われた場合、資産の減少を避けることが難しくなり、老後生活にも影響が及ぶ可能性が高くなります。

ポートフォリオの見直しにおいては、個人の意向を考慮することはもちろん、年齢に応じたリスクにも備えることを意識しておきましょう。

ポートフォリオの見直しで悩んだら

ポートフォリオの見直しは、自分の人生を見つめながら、どのような金融商品を保有すれば、将来の自分にとっていちばんよい結果になるかを考え直す作業でもあります。

なかなか大変な作業ではありますが、定期的に見直して効率よく運用ができるように工夫していきましょう。どのような商品を選べばよいかわからないときは、お金の専門家に相談をしてみるのも一案です。

保有している金融商品なども気軽に相談してみると、自分では気づかないアイデアやアドバイスがもらえることもあります。興味がある方は一度、相談をしてみてはいかがでしょうか。

※本コンテンツは一般的な情報提供を目的とするものであり、証券投資取引の推奨・勧誘および第三者の提供する特定商品・サービスに関して、何らかの推奨・勧誘も目的とするものではありません。

※1,2 出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和4年調査結果」

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