「老後」というと、日本では隠居のイメージをもたれがちですが、社会からリタイアをする必要はありません。本調査の結果からも、自らリタイアと決めて、わざわざ社会から孤立するよりも、積極的に社会に関わることが老後不安をなくし、健やかに暮らしていくことができそうです。これは、現役世代も、すでに定年退職をした方にとっても、新しい発見ではないでしょうか。
実際に、何かを目標としていたり、役割を与えられたりした人は、年齢を重ねてもコミュニケーションを通じて元気に過ごしています。「#老後を変える」では取材を通じてそうした人たちにたくさん出会ってきました。
日本は大家族から、核家族化、そして単身世帯の増加と、一世帯あたりの構成人数のミクロ化が進んでいます。その中で、自らの「生きがい」を見いだし、会話を楽しめる相手を持つこと。それこそが、将来の不安をなくし、老後においても生き生きと過ごすポイントと言えそうです。
*記載の情報は2018年10月5日時点のものです。