老後について、私たちはどう考えているのか?|#老後を変える|メットライフ生命

2018年に続き、全国47都道府県における20歳~79歳までの男女14,100人を対象に、老後に関する大規模調査を行いました。本調査は、当社が、お客さまが健康で豊かな老後を過ごせるよう、そして、誰もが明るく豊かな老後を思い描くことができるよう「#老後を変える」をテーマに行っている取り組みの一つとして実施しています。
この中から「老後の不安」についての調査結果を中心にご紹介します。

 

私たちの82%が不安を感じているものとは?

自分自身の老後に対して不安があるか聞いたところ、「不安」「やや不安」の割合を足した合計81.5%が老後に不安を感じていることがわかりました(図1)。

不安度は男性よりも女性が高く、男性の79.7%に対して、女性は83.3%。また年齢別では、働き盛りの40代(87.1%)や50代(86.9%)の不安度が高いのに対して、60~70代は72.1%と低くなっています。

 

老後不安の内訳は、「お金」(60.9%)、「健康」(55.7%)、「認知症」(48.6%)、「自分自身の介護」(46.7%)が上位となりました(図2)。

男女間の意識差が大きく出ているのが、「配偶者の介護」で、男性23.6%:女性39.8%と女性が16ポイントも高くなっています。また年代別に見ると、20代から50代までは「お金」が不安要素第1位ですが、老後世代の60代~70代では「お金」(44.0%)よりも「健康」(58.0%)に対する不安の方が高くなっています。

 

そもそもいつからが「老後」なのか?

老後と一言でいっても、それぞれの思う老後とは何歳からを指しているのでしょうか? 調査では、この点についても調べました。その結果、65歳と70歳の回答の分布が多く、全体を平均すると男女ともに67歳くらいからを老後と考えているようです。
一方で、自分の年齢が上がるにつれて「老後の年齢」は押し上げられていく傾向があります。つまり、60代~70代の場合、老後は70歳という回答が多いのです。

 

また年齢以外で老後と感じるきっかけとしてあげられたのは、「身体が思うように動かない」「年金」「退職」が上位。60代~70代は特に「身体が思うように動かない」「気持ちが老け込んだら」「介護」を老後と考えているようです。60歳を過ぎて会社の「退職」や「年金」の受給などのプロセスを経た後、本当の老後について考えるには、心身の健康状態が老後を左右させるのかもしれません。

 

“老後に不安がない”のは大阪府?

一方で、自分自身の老後について不安がない(不安はない+あまり不安はない)と答えたのは全体の18.5%。この回答者を都道府県で見ると、1位は大阪府(24.0%)。2位は東京都(22.4%)で3位は三重県(21.8%)という結果になりました。

 

この「#老後を変える」Webメディアでは、引き続き調査結果について詳しく解説していきます。次回は「がん」の調査結果についてとなります。

 

*記載の情報は2019年12月5日時点のものです。

 

■調査リリース
メットライフ生命「老後を変える全国47都道府県大調査」はこちら[PDF]