病気別に見る平均入院日数|入院関連データからわかる保険の重要性

 

記事公開日:2024年7月24日 / 最終更新日:2024年12月19日

私たちの身体には病気になる可能性やリスクが潜んでいます。かかる病気の種類によっては長期の入院を迫られ、保険適用外の費用が大きくかかったり、長期にわたる休職で収入が減ったりするリスクも考えられるでしょう。

当ページでは、メットライフ生命の持つデータから、入院の原因や病気別に見る平均入院日数に焦点を当て、保険の重要性をご紹介します。

※記事と同じ内容を、90秒の動画でもわかりやすくご紹介しています。

 

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多岐にわたる入院の原因

入院しなければならない病気となると、いわゆる「大病」を考えるかもしれません。しかし、実際には三大疾病(悪性新生物・心疾患・脳血管疾患)など特定の傷病でなくても、入院の可能性はあります。以下から、入院の原因に関するデータを詳しく確認しましょう。

割合の高い「精神および行動の障害」

傷病別入院患者数と割合

上の円グラフは、入院患者数に占める傷病ごとの割合をまとめたものです。グラフの右側には病気別の入院患者数を記載しています。

全体を見ると、三大疾病である脳血管疾患・悪性新生物(ガンなど)・心疾患による入院が多いものの、最も人数が多い傷病は「精神および行動の障害」の23万6,600人となっています。精神および行動の障害には認知症なども含むとされており、精神障害や行動障害によって普段の生活を送れなくなった方が入院するパターンが多いのです。

また、骨折により入院する方も9万7,400人おり、日常生活でケガをして入院を余儀なくされる方も少なくありません。

「その他」も多い事実からわかること

上のデータでもうひとつ注目すべきなのは、傷病名の記載がない「その他」の割合が全体の40%に達していることです。データで具体的な名前が出ている8つの傷病は、入院の原因となった傷病のわずか一部にすぎず、実際にははるかに多くの傷病が入院を引き起こしていると考えられます。

長年闘ってきた病気による入院もあれば、突然発症したり悪化したりして入院したパターン、事故や事件で大ケガを負って入院するパターンもあるでしょう。それだけ入院のリスクは誰にでもあるということなのです。

病気別に見る入院日数

次に、おもな病気別の平均入院日数を見てみましょう。併せて「15~34歳」「35~64歳」「65歳以上」の3つの年齢階級別に見たデータも確認しながら、入院日数の実情を明らかにしていきます。

数ヶ月に及ぶことも多い入院

退院患者の平均在院日数(傷病・年齢階級別)

上のデータを見ると、統合失調症などによる入院日数が最も長くなっており、全年齢平均で570日となっています。

次に血管性および詳細不明の認知症、アルツハイマー病、躁うつ病を含む気分障害と続きます。これらの精神障害や行動障害をもたらす傷病における平均入院日数は4ヵ月~19ヵ月程度。症状の重さや年齢によって長さは異なるものの、長期入院の覚悟も必要になるでしょう。

次に長いのが脳血管疾患の77日、高血圧性疾患の47日となっています。悪性新生物(ガンなど)の平均入院日数は19日と短く感じるかもしれません。

しかし、ガンの治療は通院による方法が増加しており、初発時の定期的な通院年数は平均2.4年(*1)にも及びます。入院日数こそほかの傷病に比べて短かったとしても、数年にわたる長期の通院が求められることも多いため注意しましょう。

*1
※検査および経過観察のための通院、再発・転移後の治療期間は除外
※調査対象者は「がん罹患者またはがん罹患経験者」
出典:メットライフ生命調べ「がんに関する
インターネット調査(n=2,207)(2023年5月)」

65歳以上になると長期化する入院

先ほどの平均入院日数のデータでもう1点注目すべきは、どの病気も65歳以上の高齢者になると入院が長期化する傾向にあることです。特に、65歳以上における統合失調症(統合失調症型障害及び妄想性障害)などの入院日数は平均1,147日となっており、実に3年以上にわたっています。

脳血管疾患・高血圧性疾患・悪性新生物の平均入院日数も、全年齢平均に比べて2日~1週間程度長くなっていて、高齢者は長期入院のリスクが高いことは明らかです。

65歳以上になると定年を迎え、年金を柱に生活している方も多いでしょう。保険適用外の費用が膨らむと、経済的な負担が重くなると考えられるため、若いうちから老後に向けた備えをしておくと安心かもしれません。

長期入院への備えは万全?

長期入院になると保険外費用も多くかかると説明しました。ここで、実際にかかった入院費用の内訳を見てみましょう。紹介するのは、脳血管疾患のくも膜下出血で80日間入院した62歳男性の例です。

● 脳血管疾患の事例はこちら >

公的医療保険による高額療養費制度(*)で一定の軽減負担が図られるものの、差額ベッド代や入院中の食事代など、保険適用外の費用は大きくかさみます。

十分な蓄えがある方なら問題なく支払えるかもしれませんが、多くの方にとっては決して小さい負担といえないのではないでしょうか。病気やケガで突然入院する事態になっても、必要な費用を負担できるだけの備えが求められます。

*制度の改正があった場合はこの限りではありません。

入院した日数に応じて入院給付を受け取れるタイプの保険

入院日数によって入院給付金を受け取れるタイプの保険を選ぶと、長期入院にも備えることができます。入院給付金を受け取れる上限日数が長めに設定されている保険であれば、いっそうリスクに備えることが可能です。

まとめ~入院日数に応じた入院給付金を受け取れる保険の検討も選択肢となる

病気やケガによる入院は長期化することもあります。特に、精神障害や行動障害を引き起こす精神疾患・認知症、脳血管疾患などは、入院日数が長くなることが多いといえます。65歳以上の高齢者になると、より長期化する傾向があるため注意が必要です。

医療費は高額療養費制度によってある程度は負担が軽減されますが、差額ベッド代などの保険適用外費用は負担が大きくなります。

長期入院のリスクは誰にでもあるため、経済的負担の備えとして、日数に応じた入院給付金を受け取れるタイプの保険などを検討するのも選択肢のひとつです。

入院給付金が保障される保険に加入したら良いのかわからない方や、ご自身に必要な保障の選択に迷っている方などは、メットライフ生命にお気軽にご相談ください。

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