先輩社員インタビュー
インタビュー
複数の部門でアクチュアリー業務を経験
もともと数字を扱う仕事に就きたいと考えていたため、アクチュアリー(注:確率や統計などの手法を用いて、将来の不確実な事象の評価を行う数理業務のプロ)を志望し入社しました。入社後3年間は商品開発グループで、保険料の設定や金融庁への商品認可申請業務を行っていました。具体的には保険商品ごとに将来の保険金や給付金の発生がいつ起こるのかを予測するために、統計データをもとに死亡・病気の発生率を作成し、その将来の給付に収支が相当するような保険料を決めていきます。保険商品の認可申請のための資料作成や金融庁への説明なども経験しました。 その後異動したリスク管理部門では、会社の資産・負債のリスク管理業務に携わりました。保険会社の負債はお客さまからお預かりする保険料や保険会社が支払う保険金・解約返戻金といった将来のキャッシュフローをもとに計算され、商品によってその特性が異なるため、資産運用の方法も商品毎に検討されます。適正な判断をするためには、商品特性の分析が不可欠で、分析した情報をもとに資産運用部門と協議して資産運用方針等を決めていました。
現在の業務と今後のビジョンについて
現在は財務部門のJGAAP数理チームに所属し、日本会計基準の決算業務を担当しています。具体的には毎月・四半期毎の決算に際して、当社のすべての保有契約を対象に、将来の保険金・給付金の支払いに備えるために保険会社が積立てる「責任準備金」の算出や、通常の予測を超えて保険金支払の発生や運用の悪化に備えて積立てる「危険準備金」の算出を行っています。現在販売している商品だけでなく、過去に販売していた商品も含めるため算出の対象はかなりの量となりますが、商品の特性を理解するにあたって商品開発グループでの経験が大いに役立っています。 このように、異なる部門でさまざまな業務を経験して得たものが強みとなっていることを感じています。今後はこれまでの経験を活かしながら、現在の業務への理解を深めるとともに経営についても包括的に考え、行動できるアクチュアリーを目指したいと思います。
経営判断に関わる仕事に感じる責任とやりがい
様々なデータをもとに将来の収支のバランスを予測するアクチュアリーは、健全な会社経営にとって欠かせない存在です。専門知識が求められ、業務量も少なくはないですが、大きなやりがいを感じられる仕事です。保険の募集・販売に直接関わることはないものの、私たちの分析が経営戦略の判断材料となるため、責任ある仕事を任されているという自負もあります。専門職のため、他部門の社員に分かりやすく説明できるよう、普段から分からないことは納得できるまで調べ、先輩社員にも積極的に質問して、まずは自分の理解を深めるようにしています。
充実した資格試験受験サポートと働きやすい職場環境
正式にアクチュアリーを名乗るためには「日本アクチュアリー会」の正会員になることが必要です。そのためには、年に1回行われる資格試験の全科目に合格しなければなりません。当社では、アクチュアリーを目指す社員が業務時間の一部を試験勉強に割り当てることができる制度の他、合格した社員が勉強会を開いてくれるなど、サポート体制も充実しています。 また、現在は在宅勤務も行っていますが、オフィスにいる時と同様に支障なく業務が行える環境が整備されています。出勤時の服装もオフィスカジュアルが認められており、リラックスして仕事ができます。アクチュアリーというと「いかにも理系」という印象を持たれているかもしれませんが、さまざまなバックグラウンドや経歴を持つ社員が活躍しています。このような、働きやすさと多様性が当社の魅力だと思います。
1日の流れ
決算時は責任準備金・危険準備金の算出や利益の源泉の傾向を見る利源分析を行い、各所へ報告。
9:00
前日のメールを確認し、1日のおおまかなスケジュールを立てます。
9:30
新商品の決算数値算出のための要件定義をシステムに連携します。
13:00
四半期の決算数値をまとめた説明資料を作成します。
15:00
決算説明会にて責任準備金の直近の積立額や前回からの変動要因を解説します。
13:00
四半期の決算数値をまとめた説明資料を作成します。
15:00
決算説明会にて責任準備金の直近の積立額や前回からの変動要因を解説します。